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Wi-Fi 7の基礎機能:4K-QAMとは?

By TP-Link Editorial Group

4K-QAM(4096-QAM)は、次世代WiFi規格WiFi 7(IEEE 802.11be)のキーとなる拡張機能の1つです。
一体どんなものなのか?何を意味し、なぜ重要なのかご紹介します。

まずはQAMについて始めましょう。

QAMとは?

802.11 WiFi規格で広く使用されているQAM(Quadrature Amplitude Modulation)は、デジタルパケットをワイヤレスでデータ転送可能なアナログ信号に変換する技術です。電波の位相と振幅を変化させることで、各伝送により多くのデータを組み込んでスペクトル効率を向上させます。

WiFi 7, 4K-QAM, TP-Link

QAMでは、任意の高いスペクトル効率を達成するために適切なコンスタレーションサイズを設定します。通常、コンスタレーションポイントは垂直方向と水平方向の間隔が等しい正方形のグリッドに配置します。デジタル通信では通常、データは2進数のためグリッド内のポイント数は2の累乗(2・4・8・16等)となり、シンボルあたりのビット数に対応します。

WiFi 7, 4K-QAM, TP-Link

最もシンプルで一般的に使用されるQAMコンスタレーションは、16-QAM・64-QAM・256-QAM等の正方形に配置されたポイントで構成。より広いコンスタレーションに移動するほど、1シンボルで伝送可能なビット数も多くなります。

Bit/シンボル

シンボル数

QAM変調方式

4

24 = 16

16-QAM

6

26 = 64

64-QAM

8

28 = 256

256-QAM

10

210 = 1024

1024-QAM

12

212 = 4096

4K-QAM

   

 

4K-QAMとは?

4K-QAM(4096-QAM)は、正方形に配置された4096(= 212)のコンスタレーションポイントを使用するQAM変調で、各シンボルで12bitを伝送します。これにより、WiFi 6(802.11ax)の1024-QAMと比較してデータレートを20%向上させることが可能です。 

WiFi 7, 4K-QAM, TP-Link

 

Wi-Fi 7にとって重要なワケとは?

4K-QAMは、より高いデータ転送速度とスペクトル効率をもたらします。これは、多数のクライアントに対して一貫したサービスを提供するために重要であり、高密度の展開シナリオにおいて高速かつ信頼性の高いWiFiカバレッジが保証されることになります。ストリーミングが大幅に向上する4K-QAMを使用すれば、超スムーズな4K/8K動画の視聴やゲームプレイを満喫できるでしょう。

 

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